【昭和ヒーローのロケ地】新宿の目
新宿にやって来ました。
電車の乗り換えのためですが、少し時間があったので「新宿といえば『目』でしょ」と思い、スバルビルを訪ねることにしました。
ロケバスの集合場所としても有名なビルですね。
ちょっと前にニュースで「スバルビルがなくなる」と聞いたおぼえがありました。
なくなってるのかな。だったら「新宿の目」もないのかな。
でも「新宿の目」消滅となったら、大騒ぎになるはず。
そんなニュースは聞かないので、大丈夫だろうと思って新宿駅西口へ。
コロナ前までは、新宿によく来ていました。
しかしゴジラ・ストアのあるマルイアネックスや映画館バルト9など、用のあるのは東口の方ばかり。
西口。何年ぶりだろう。
「目」の場所の在処もあやふやになっています。
駅の案内板を見ても、既にスバルビルがないので、よくわかりません。
「確かこっちだったはず」
方向音痴が意を決して猛暑の中を突き進むと。
ありました!
目!
目!
スバルビルの名はまだ残っています。
作者・宮下芳子さんの銘。
美しい光彩の目頭が魅力のひとつ。
映像にとらえられた「目」でいちばん印象的なのは『帰ってきたウルトラマン』第47話「狙われた女」です。
MATの丘ユリ子隊員がフィーチャーされた唯一のエピソード。
それが全51話中の47話。終盤も終盤になってやっと、それもかなり暗い話。
休暇という名の謹慎処分になった丘隊員が「新宿の目」をバックにたたずむ映像を鮮烈に覚えています。
丘隊員、ウルトラシリーズの女性出演者の中では目立たない方かもしれません。
私は好きで……子どもの頃はその魅力を言語化できないまま見ていました。
あとになって思うと、坂田アキがかわいい系だったのに対し、大人のキャリアウーマンだった丘隊員を「良い」と感じていたのでしょう。クールビューティーという言葉も知らなかったですが、丘隊員にはあてはまっていましたよね。
初期のロングヘアーよりは後半でのショートの方が似合っていたとも思います。
当時の「ナウなヤング」はあんな髪型をしていたような。
「狙われた女」でのファッションやアンニュイな雰囲気は、アート系の映画のようで、とにかく印象に残りました。
「新宿の目」は小田急電鉄が所有しているのですね。
当面、撤去の予定はないそうです。
ここは地下ですが、ロータリーに屋根がないので日の光も入り、イメージとしては地上一階といった感じです。
ロータリーを見ていて気付いたのですが、ここは『マグマ大使』でカニックスが大暴れしたり、ゴレンジャーの基地があったりしたところですね。
ゴレンジャーのスナック・ゴンを捜しに、また来なくては。
キレンジャーを思い出したので、西口のCoCo壱番屋でレトルトカレーを買って帰りました。
これは『光速エスパー』(1967~1968)第18話『宇宙人破壊部隊』の予告編での新宿空撮です。
手前が小田急百貨店。その後ろがスバルビル。
めちゃめちゃ空き地がありますね。新宿ですよ? びっくりです。